更新日:2018年02月21日
あなたの畑・あなたの牧場がここにある(アグリロハス2月号)
鶏肉と卵を基軸にした食生活を
前回まで、鶏肉や卵が、栄養当たりの値段が安価で、その評価が特に高いことについて、また、日本での食費統計で示される1日平均の食費(約810円)で、安心安全な食べ物だけを食べて生活ができるというお話をさせていただきました。これには、多くの方から驚きの言葉をいただいています。
さらに、鶏肉や卵を上手に活用して食費を1日1人当たり700円にしたとします。すると、年間1人当たり約4万円、3人家族では、実に12万円もの新しい財源がご家庭に生まれるということです。
そこで、これを日本全体で計算してみると、約5兆円。これは、日本全体のGDP約500兆円の内、実に、毎年5兆円以上が、新しい財源となることを意味しています。そして、その新しい財源を使えば、今の食費のままで、日本国民全員が、安心安全な食べ物を食べることができる、すばらしい生活に、一歩ずつ近づくことができるのです。
国民医療費 年間1人当たり32万円。それを半減できれば、みんなが豊かになる
今、日本の国民医療費の総額は、約40兆円という膨大な金額で推移しています。1人当たりにすれば、実に32万円にもなります。医療費は国庫や保険料からの負担が多いので国民には少しピンと来ませんが、国の負担を合計すれば、約30万円の食費よりも医療費の方が多いというのは、驚きです。公的健康保険制度の中に、健康で医療費の少ない人に対し、一定の奨励金が還付される仕組みが取られれば、日頃の食事改善が進み、生活習慣病や、ガン等の病気が大きく減り、家計も国家財政もずっと改善されるはずです。
栄養と健康と家計、この関係を知れば、人は食べ物に本気になる
健康は、人生最大の幸福の要素となるものでしょう。いくら一流大学に入学し、そしてたそえ一流会社に就職できたとしても、不幸にも、健康を害し、さらにガンを患うようにもなれば、ご家族の方々を含め、自分の人生を不運に追い込むことになってしまうのです。
なぜ、受験には一生懸命になるのでしょうか。それは、しっかり勉強すれば、目標とする大学に入れるという努力と成果の因果関係が見えるからです。
ガンにならないようにするためには、まずは、身体の中に農薬や添加物等の化学合成物質を入れないこと。脳梗塞や心筋梗塞、糖尿病等の生活習慣病になりたくなければ、まずは、カロリー超過させないこと。そして、いざという時、怪我や肺炎や手術に備えて、耐性菌が身に付かないよう、抗生物質を含んだ食べ物を食べないようにすることです。抗生物質が効くか効かないかが、あなたとご家族の運命を分けるのです。
人のガンと、ラットやモルモットのガン、その原因は多くは異なります。寿命の長い人類のガンは、化学合成された添加物や農薬が主たる原因と、私は考えています。だから、食べ物を通じて、添加物や農薬等の化学合成物質を極力、口に入れない、そのことが、ガンの予防の最大の戦力ではないでしょうか。これが、健康の元である食べ物の課題です。
さらに、「折角の大切な食べ物の食べ方が悪いことが原因で亡くなる」・・・つまり、生活習慣病で亡くなる方が、ガンの次に多いという状況があります。安心安全な食べ物は、その継続こそが力となるのです。しかし、継続が意外と難しいものであり、多分、ご本人にとっても、このことが「食べ方半分」への取り組みで最大の課題となるのが常でしょう。秋川牧園の安心安全な宅配の会員様には、毎月多くのご加入をいただいていますが、3週間目、3ヶ月目、3年目に、なんとなく退会される方が多く、それは、とても残念に思うものです。
その中でも、安全で健康な食べ物を、生涯にわたって続けることができる人、それは、自分が食べ物の健康を放棄する時に起こるその代償とその後悔の大きさを予測できる人なのです。そして、それは、そのご家族の方も得することができるご褒美なのです。
では、3月号で、またお会いしましょう。