更新日:2016年04月08日
若鶏の無投薬へ挑戦
日本で初めて無投薬飼育を確立
次に、秋川牧園が取り組んだのが、若鶏における無投薬飼育のチャレンジでした。
最近でこそ、若鶏の無投薬飼育は一般にも見ることがありますが、私たちが挑戦した昭和50年代では、それは業界で「不可能なこと」とされていました。
そのくらい、ブロイラー産業では「薬漬け飼育」が常識だったんですね。
それに対し、私たちは、飼育方法から鶏舎の構造まで80を超える改善を重ねる中で、おそらく日本で初めて、若鶏の無投薬飼育の確立を達成することができたのです。
抗生物質の問題は、近年大きな脅威になっている「耐性菌」の問題に直結しています。
畜産の現場における抗生物質の多用が、実は、耐性菌の進化(つまり、よりタチの悪い菌を生み出すこと)に大きく関係していることがわかってきているのです。
また、若鶏の無投薬飼育ができているということは、いかに私たちの若鶏が健康的な環境で元気に育っているかの証明でもあります。飼育する動物自身の健康を大切にする。これは秋川牧園の食づくりの基本的な考え方の一つです。