更新日:2022年02月21日
季節や育て方で牛乳は変わる
季節や育て方で–牛乳は変わる
むつみ牧場の味が秋川牛乳。
単一農場だからこそ、妥協できません。
牛たちの息も真っ白!むつみ牧場の冬
朝は氷点下まで冷え込む山口県萩市むつみ地区。寒さに強いとされる牛たちもこの時期だけは外には出ず、あたたかい牛舎でのんびり過ごします。
人も牛も春の訪れを待ちわびています。
本社のある山口市仁保から約50km離れた萩市むつみでは、同じ山口県でも冬の景色は全く異なります。「この時期は大体うっすら積もっとるよ。ここは山口の北海道じゃけんね」と手嶋牧場長は笑います。笑顔で語ってくれるものの、冬の作業は「まずは雪かきをしないと通常の仕事ができないし、水道管の凍結や破裂も稀にあるからね。冬の仕事は夏に比べると、2倍は時間がかかってるよ」と大変そう。
朝は氷点下で昼は10℃近くに上がるむつみは寒暖差が大きく、牛の体調管理もいつも以上に気を使います。冬でも元気に過ごしてもらえる様、エサの栄養バランスはとても大切で、とうもろこしなどの濃厚飼料※ばかり食べない様、与える乾草の大きさを調整するなど工夫を凝らします。
※トウモロコシ や大豆などたんぱく質や炭水化物の栄養素を多く含み、繊維質が少ない飼料。
手嶋牧場長のサポート役
北村竜也
2021年11月からむつみ牧場で働く北村は、前職は千葉県の牧場で約10年間、酪農家としてのキャリアを積んできたベテラン。
でもむつみ牧場に初めて訪れた時は驚きの連続だったそう。
むつみ牧場で全てが決まる
一般的に、牛乳は味のブレを出来る限り少なくする様、複数の牧場の原乳をブレンドします。前職はそのような牧場の1つで働いていたので、乳質より乳量重視だったんです。ですが、むつみでは、ここの味がそのまま「秋川牛乳」になるため、とても気が抜けません。季節はもちろん、牛それぞれのエサの食べ方や1日の過ごし方で乳質は大きく変わります。当たり前のことですが、改めてそのことに気づかされました。
牛やエサの知識があまりなくてもやっていける、以前はそんな環境でしたが、ここでは、牛の生態やエサがどういうものか、しっかり理解しないとできません。なぜこのエサだと食べないのか、どうしたら食べてくれるのか。単一農場だからこそ、より1頭1頭と向き合う必要があります。
あと、気付いたのはむつみの牛って近づいても逃げないんですよ。日々たっぷりの愛情を注がれている証拠ですね。
牛乳を味わう!
ミルクカルボナーラ
スタッフ北村も大好きなカルボナーラ。
牛乳で作るミルク風味の優しい味わいはこの時期おすすめの一品です!