更新日:2021年09月13日
おいしさの秘密を訪ねて~工場篇~
深夜0時半、牛乳工場に到着
健 さ ん: 谷口さん、お疲れ様!
牛乳工場では、むつみ牧場で搾った生乳を殺菌し、充填しています。
その工程を追いかけていきましょう!何でも聞いてくださいね。
谷 口: よろしくお願いします!
早速ですが、牛乳瓶がどんどん投入されているこの機械は一体何でしょうか?
健 さ ん: これは洗瓶機と言って、その名の通り牛乳瓶を洗浄・消毒する機械です。
多くの会員様が瓶を洗って返却してくださる ※ ので汚れはほとんど目立たないのですが、見えない汚れや雑菌をここで落とし、瓶を再利用します。
※牛乳瓶の回収は自社宅配の会員様のみ行っております。
谷 口: 洗浄前の瓶に触るときも手袋をはめるなど、雑菌を増やさないよう衛生管理を徹底しているんですね。
準備完了!牛乳製造スタートです
健 さ ん: 貯乳タンクの生乳は、殺菌前にこの機械を通って、脂肪球の大きさを均一にする「ホモジナイズ処理」をします。
谷 口: 何のために行うんでしょうか?
健 さ ん: 生乳は脂肪球が大きく、そのまま牛乳にすると味にムラができたり、振動で固まったりしてしまいます。
圧力をかけて脂肪球を細かく砕くことで、口当たりもなめらかになるんです。
谷 口: 皆様に同じようにおいしい牛乳をお届けするために必要な工程なんですね。
健 さ ん: はい。
そして秋川牧園では、一般的な牛乳より加える圧力を少し低めに設定し、生乳の味わいを最大限楽しめるようにしています。
おいしさの要、低温域殺菌
健 さ ん: これが殺菌を行う釜です。
健 さ ん: 二重構造になっていて、高温の蒸気で釜全体を加温しているので、ムラなく加熱できます。
谷 口: この釜がおいしさの秘密なんですよね!
健 さ ん: その通り!
市販の牛乳は釜ではなくパイプを使い、120~130℃で2~3秒殺菌する「超高温殺菌」が主流ですが、秋川牛乳は75℃の温度帯で15分以上、釜の中で撹拌しながら加熱殺菌しています。
殺菌温度や時間をいろいろ試しましたが、この殺菌方法は生乳の風味を活かしつつコクも出すことができる、ベストなバランスだと思っています。
谷 口: 生乳の味を活かしつつよりおいしく仕上げる…
生産効率は良くないけれど、この釜が秋川牛乳のおいしさのカギなんですね。
間違いのない商品をお届けするために
谷 口: 牛乳充填後、検査をしたらいよいよ出荷ですね。
健 さ ん: はい。製造した牛乳は、衛生検査の他、スタッフによる食味検査を行います。
谷 口: 最後は人の味覚による検査が大事なんですね。
健 さ ん: 深夜からの取材、お疲れ様でした。
谷 口: 最後に皆様へメッセージをお願いします。
健 さ ん: 牛乳工場は昨年にローファット牛乳、今年の夏に秋川カフェオレを生産休止し、製造アイテムを縮小しました。
だからこそ今一度原点に立ち返り、皆様に喜んでいただけるよう、より間違いのない製造、よりおいしい牛乳の製造を行っていきます。
谷 口: ありがとうございました!
取材を終えて
13時から翌日5時まで牛乳の製造過程を追っていきました。
牧場でも牛乳工場でも、牛に合わせたエサの配合だったり、あらゆる製造過程で温度管理を徹底したりしながら作っているのを見て、その味に改めて納得。秋川牛乳は牧場と牛乳工場のスタッフのおいしくて安全な牛乳を届けたいという想いが詰まった商品なのだと感じました。
秋川牛乳を飲んで季節の味を感じたら、今回の取材を思い出しそうです。(谷口)