更新日:2020年09月21日
ヨーグルト、食卓へバトンを繋ぐ。/秋川牧園(山口県)
育て、つくる。
ヨーグルトのバトンを繋ぐ
飼料から、ひとつひとつ
生乳の味こそヨーグルトの風味の決め手。
生乳の風味を大きく左右する要因の一つが、飼料です。良質な飼料を食べる牛ほど、健康を育み、豊かな風味の乳を生みます。秋川牧園の飼料は穀物から成る濃厚飼料とサイレージなどの粗飼料をバランス良く配合しています。
乳牛を育む風土
乳牛を育てるむつみ牧場は山口県萩市にあります。周囲を中国山地の山々に囲まれた盆地で、すぐ側には約1万年前に火山の噴火により生まれた伏馬山が広がり、豊かな土壌を作っています。
全国的に見ると温暖で積雪も少ない山口県ですが、むつみ牧場周辺は比較的冷涼で冬になると一面銀世界に。暑さに弱い乳牛にとってむつみ牧場は過ごしやすい地域なのです。
小さな工房で力を合わせて。
パウチ袋入りのヨーグルトを製造する工房は牛乳と同じ㈲あきかわ牛乳の工場内にあります。加温・攪拌するための蒸気窯2台と充填機などが置かれたスペースは3人がやっと作業できるほどの広さ。ヨーグルト製造の一連の作業は、なんとほぼ手作業です。
2016年に牛乳工場内につくられたヨーグルト工房はごく限られた広さ。スペース確保のため、充填機は備え付けではなく、毎回組み立てています。
㈲あきかわ牛乳で働くメインスタッフは社長を含め6人。つくる人の顔がわかる安心感を大切にし、食べる人へバトンを繋ぐため、力を合わせて作っています。