設備も充実した冷凍食品工場。 どんなに優れた機械でも、商品を作りのは人が主役であり、多くの人の手と目が働いています。 秋川歴20年以上のスペシャリスト、穏やかな人柄から社員からの信頼も厚い、冷凍食品工場の品質管理担当である柏木が工場内部を一部ご案内いたします。
焼く、蒸すがコレ1台で!
スチーム・オーブン両方の機能をもつスチームコンベクション(以下スチコン)。袋充填後の調理が可能になり、商品開発の幅が広がっています。
スチコン調理の代表格「サラダチキン」。その他にも、黒豚バラ角煮、鶏肝のコンフィ、手羽元旨煮など、スチコンのおかげで多くの商品が誕生しました。
サラダチキンはこうやって作られる
世の中のヘルシー志向も相まって、発売以来大変ご好評いただいてる「サラダチキン」。スチコンの熱風&蒸気での調理で、パサつきやすいむね肉もしっとりと柔らかに仕上がります。
お酢や砂糖、塩、とりがらで作った調味液に一晩漬け込んだむね肉を、手作業で袋に入れていきます。
この時に使用するのが、秋川牧園お手製の筒。「これを使用することで袋に入れやすくしているんです。」(柏木)
袋を真空包装します。蓋を閉める真空包装できる機械を使って完全真空に。「真空にすることで鶏肉の旨味を逃さず、しっとりと柔らかな仕上がりになるんですよ」(柏木)
商品をバットに並べて、12段にして、いよいよスチコンへ。約110℃で12分程調理していきます。「非常に熱くなっているので、手袋は2重にしています。」(柏木)
最後は中心まで熱が通っているか確認します。
手間暇かけた冷凍食品たち
工場とはいうものの、商品ができるまでには、たくさんの人が関わっています。人気冷凍食品のこだわりの製造場面を少しご紹介します。
親子丼をはじめ、やきとりやからあげ、ナゲットなど多くの商品が丁寧に作られています。
たまねぎは一つひとつ丁寧に皮をむき、機械で薄切りにします。「早い人では1玉わずか10秒ほどで剥きます。」(柏木)
ふんわり卵の親子丼の具はこうやって作られる
秋川の大人気商品、「親子丼の素」がリニューアルしました。実はほとんどが手作業、手間暇かけた商品です。
大鍋に水・だし・むね肉を入れて、加熱し、火が通ったらむね肉だけ取り出します。たまねぎを入れて加熱し、温度が80℃に達したら一度火を止めます。だし汁の温度が75℃未満(75℃以上だとたまごが凝固するため)になったら、液卵を投入し、均一になるように攪拌します。「機械(攪拌器)だと、たまごが焦げてしまうことがあるので、木べらを使って人の手で確認しながら混ぜていきます。」(柏木)
浮いたたまねぎを取り出し、最後にたまごと一緒に、旨味たっぷりのだし汁を取り出します。「取り出した具材(鶏肉、たまねぎ、だし汁)ごとに充填することで、どの袋にも同じ量が入るようにしています。」(柏木)
甘めのタレでお子様にも人気!やきとり
同じ大きさ重量になる様に、手作業でカットした肉を専用の型にはめていき、串を機械でさしていきます。
串先もしっかり確認。「もし出ていたら、先を潰しています。」(柏木)
冷めても柔らかジューシー!からあげ
味付けは調合が命。ミスの許されない重要な仕事です。
万遍なくしっかりと肉に絡めていきます。
冷凍食品工場は多品種少量生産
秋川牧園では、ご紹介した自社製品以外にも生協など外部のこだわりの宅配業者様向けに商品を製造しています。もちろん化学調味料や着色料などは使用しません。原料や味付け、配合比の違いなど、多様で細かなニーズに対応しています。その分、製造スケジュールや商品管理は複雑になりますが「1人でも多くのお客様に安心安全な食をお届けしたい」という想いで、こだわって製造しています。毎日頑張って料理をされるお母さんに代わって、丁寧に準備させていただいていますので、是非安心してお召し上がりください。