更新日:2019年08月13日
ヨーグルト誕生ヒストリー/あきかわ牛乳(山口県)
2016年の発売から早3年。毎日食べても飽きのこない美味しさでファンも多い秋川ヨーグルト。誕生の裏側には様々なストーリーがありました。
お客様の声から生まれた商品
秋川牧園のヨーグルトは設備面が整わず、長らく近隣の協力工場で委託製造し販売してきました。過去には島根県の木次乳業さんで「プレーンヨーグルト」、広島県の野村乳業さんで「植物乳酸菌ヨーグルト」等々。しかし委託製造では相手先のスケジュールの都合や輸送コストなど、うまく回らないこともあり、現在も続く山口県徳佐のみるくたうんさんで作る「カップ入秋川ヨーグルト」以外は長続きしませんでした。
そんな中、「プレーンヨーグルトが欲しい!」というお声を多くの会員様からお聞きするようになりました。
再度、委託製造先などの検討を重ねるうち、自分たちで作れないかというプランが急浮上。設備はもちろんノウハウも全くありませんでしたが、かねてより自社製造への強い思いを抱いていた、あきかわ牛乳の社長・秋川健を中心に開発チームが立ち上がりました。
苦労の末に完成した味わい
ヨーグルト作りに生乳を使うメーカーが多い中、秋川ヨーグルトは牛乳を使用して作っています。牛乳を使用することで、生乳使用のものに比べコクがあり、かつ牛乳の香りをしっかり感じられるヨーグルトに仕上がります。開発当初は、牛乳の風味をうまく引き出せなかったり、酸味とのバランスの見極めが難しかったり・・・なかなかうまくいきません。牛乳を使ってヨーグルト製造をしている第一人者に話を聞くなどして、やっと「これだ!」と思ったレシピも、実際に機械で作ってみると味のバランスがガラッと変わり、もう一度イチからレシピを考え直すことも。
試作を重ねること数か月以上。サンプル試食は秋川牧園社員一丸となって行い、社員ならではの辛辣な声を反映しながら、ようやく開発チーム全員が納得いく、さわやかな酸味で、秋川牛乳の風味が活きたまろやかな味わいが完成しました。
美味しさのベースは牛の健康
牛乳は牛の血液そのもの。私たち人間が偏った食事や不規則な生活によって血液がドロドロになることから分かるように、牛も食べた物や健康状態がお乳の味や質に直接影響を与えます。秋川ヨーグルトに使用しているのは、秋川牧園で愛情たっぷりに育てた健康な牛から搾った秋川牛乳。乳牛(搾乳期間中)の飼料には、遺伝子組み換え原料の混入を防ぐために分別流通生産管理を行ったとうもろこしや大豆、ポストハーベスト農薬不使用のとうもろこしを使用しています。また、牛たちは牛舎と放牧場を自由に行き来し、好きな場所で寝たり、お散歩したりとストレスがかからない環境で、のびのびと飼育しています。
秋川ヨーグルトに使用している原材料は牛乳の風味を活かすためとにかくシンプル。加糖タイプも砂糖と練乳のみの味付けです。だからこそ牛乳の美味しさがそのままヨーグルトの美味しさにつながっています。
Column ヨーグルトで花粉症予防?
花粉症に効果的な食材としてヨーグルトが思い浮かぶ方もいらっしゃるかもしれません。そもそも花粉症とはスギノキやブタクサなど植物の花粉に対して免疫機能が過剰に反応してしまうこと。これを抑えるためには、人間の免疫システムを司る腸を元気な状態にしておくことが大事です。
ヨーグルトに含まれる乳酸菌は善玉菌の代表。善玉菌は腸内環境を整えるだけでなく、免疫細胞に直接働きかけ免疫機能を正常に保つ働きがあります。とはいえ、花粉のシーズンだけヨーグルトを食べるのでは意味がありません。日常的に摂り続け、腸内環境を常に正常にしておくことで花粉症の症状軽減や予防につながるだけでなく、風邪やインフルエンザにかかりにくくなるといった嬉しい効果も期待できます。
日々の生活に秋川ヨーグルトを
さわやかな酸味の中に牛乳のコクや甘さが感じられる秋川ヨーグルトは毎日食べても飽きのこない味。朝食の一品に、お子様のおやつに、お料理やデザートの材料として。日々の食の一コマに秋川ヨーグルトを取り入れてみてはいかがですか?