更新日:2017年08月12日
新しい牛肉、ついに発売します♪ /権現原農場(山口県)
山口県周南市中須北。さまざまな形の水田がすり鉢状に連なる「棚田」が視界に広がります。その風景は日本棚田100選にも選ばれるほど見ごたえのある美しさです。そんな棚田から伸びる山道を車でぐんぐんと登っていくと広大な牧草地が広がる、権現原農場があります。
秋川牧園には欠かせない生産者の1人
ここで、秋川牧園の黒毛和牛、そしてホルスタインのオスを飼育しているのが佐伯さん。
黒毛和牛を始め、山口県産米「西京の恵」の生産者でもある一方、獣医、棚田清流会会長、貯水池管理組合理事長…おまけにお酒までも監修しちゃうという、ものすごいバイタリティ溢れる方なんです。
A4ランクの超一品和牛
現在、権現原農場では秋川牧園の和牛を7頭飼育しています。張りのある隆起した筋肉、黒艶のある毛並み。初めて黒毛和牛を間近で見る私は、その勇ましさに惚れてしまいそうでした。それもそのはず、中には牛肉の格付けで上から2番目の「A4」ランクの超一品のものもあるんだとか。そんな美味しいお肉になるのも、毎日牛たちの健康を気遣ってきた佐伯さんの愛情の賜物です。
和牛のランクとは?
枝肉(骨がついたままの状態のお肉)から骨や余分な脂肪を除いてどのくらい肉が取れるかをABCの3段階に分け、さらに肉の色沢や締りなどを5~1段階に分けた計15段階の階級があり、A5が最高等級になります。
肉質、味わいともに申し分ない和牛ですが、その人気に付随して価格も割高に…。しかも近年、和牛や生産者が減少傾向にあるため、子牛の相場が非常に値上がりしているんです。
やまぐち生まれ、やまぐち育ち『秋川牧園牛』
そこで、一昨年から新しく始めたのが秋川牛乳でもおなじみホルスタインの「オス」の肥育です。秋川牧園の牧場(むつみ牧場)や近隣の農家で生まれたホルスタインのオスに限定し、大きくなるまで大切に育てます。子牛の導入価格は和牛に比べると格段に安いので、価格を抑えることができ、そして飼料も和牛と同じ秋川オリジナル配合飼料のため、安心な牛肉が生産できるんです。
因みに市販の「国産牛」は、このようなホルスタインのオスや、ホルスタインと和牛の交雑種が肥育されたものがほとんどです。
「和牛のエサだと少し濃厚みたいで、胸焼けするのか食べないときがある。人に例えると毎日ステーキ食べてるもんかもしれんな。」と和牛とは少し違う様子に最初は戸惑ったそう。今でも牛の体調にあわせて、飼料を与えるタイミングや量など気にかけながらも、美味しい肉質になるように愛情をかけながら、肥育しています。
約20ヶ月〜24ヶ月で出荷される秋川育ちのホルスタイン牛肉『秋川牧園牛』が、近々、満を持してデビューします。特定の農場生まれで、和牛と同じ秋川オリジナル配合飼料で育てた安心・安全な牛肉。『秋川牧園牛』、乞うご期待ください。