更新日:2017年04月20日

おいしくなければ意味がない。魅惑のドレッシング /倉敷味工房(岡山県)

野菜サラダ

現在カタログでご案内している「MIWA DRESSINGシリーズ」を製造している倉敷味工房。入社して初めて食べたとき、野菜そのものの味わいと、ドレッシングらしからぬスッキリとした後味に衝撃を受けたのを覚えています。どのような想いで商品開発・製造されているのか。三代目・石原社長に取材してきました。

白壁の屋敷がずらりと並ぶ、情緒ある倉敷美観地区から少し入った場所にあります。80社近くあった鉱泉会社も今では1、2社を残すまでとなりました。

白壁の屋敷がずらりと並ぶ、情緒ある倉敷美観地区から少し入った場所にあります。80社近くあった鉱泉会社も今では1、2社を残すまでとなりました。

ラムネ屋からのスタート

石原社長ヴィンテージラムネ瓶コレクション!今でも少量ながらラムネを製造しています。

石原社長ヴィンテージラムネ瓶コレクション!今でも少量ながらラムネを製造しています。

あまりなじみの無い言葉ですが、清涼飲料水を「鉱泉」といいます。倉敷鉱泉は明治43年にラムネ製造からスタートした会社。昭和38年に、売れ行きが下がる冬限定で、近所のたこ焼き屋の業務用ソースの製造を開始。ラムネ充填機が調味料製造にも活かせるという利点があってのことでした。

そして本来のラムネ製造は時代の変化とともに衰退。このような経緯から先代社長は本格的に調味料製造に着手します。その後化学調味料不使用・生協の生鮮野菜使用のこだわりソースを開発、生協で販売するまでに至りました。そして調味料ブランド「倉敷味工房」を立ち上げたのです。

少々高くても納得してもらえるおいしさを

ずらりと並ぶ開発製品。今や商品は30種類にのぼるそう。

ずらりと並ぶ開発製品。今や商品は30種類にのぼるそう。

「一番のこだわりは原料です」と石原社長。それもそのはず。「MIWA DRESSING おにおん」を例にあげると、新鮮なたまねぎを33%も使用し、さらに加工用の野菜ではなく市場で旬なものを仕入れるこだわりっぷり。「正直、原価はものすごく高いです。ただ美味しいものをつくるには、優れた素材を使うことが大切なんです。」

新鮮な野菜

その理由は、百貨店バイヤーも注目する近所のこだわりセレクトショップとの商品開発を通して感じたのだとか。「原価はいくらかかっても良いので最高の商品を作って欲しいと依頼がありました。納得のいく商品が完成しましたが、やはり少々高額な商品に…。にもかかわらず多くのお客様に買っていただいたんです。この時に、化学調味料などは使わず優れた素材を活かすことが美味しさに繋がるのだと確信しました。」なるべく新鮮なものを届けるため、ほとんど在庫をもたないという石原社長。原材料費がかかる分、在庫管理費や広告費などの費用を削り、価格を維持しています。すべてはお客様に美味しい商品を食べていただきたいため。とはいえその姿勢には感服です…。

充填機

三代目・石原社長

三代目・石原社長

「商品作りには素材それぞれのもつ甘みや酸味などのバランスはもちろん、素材と調味料のバランスも大切になります。保存料等を使用していない分、流通上どうしても塩や砂糖に頼わざるを得ません。本当はこれくらいしか使いたくないのに…。というのがあるのも事実です。」とバランスの難しさを語る石原社長。「今、多くの容器メーカーが保存に長けた製品の開発をしていますが、そのような力も借りてより美味しい商品を目指していきたいですね。」

 

一見、物静かな感じの石原社長ですが、取材を通して内に秘めた熱い想いを感じることができました。ぶれない真っ直ぐな気持ちと直面し、この先も変わらず良い商品をつくっていただけるんだと確信しました。10人ほどの小さな会社だからこそできる、自分の目の届く丁寧な商品作り。まだ試されたことのない方、この機会に是非ご賞味あれ♪

秋川牧園の商品一覧

おためしセット