更新日:2016年11月29日
自然に貢献できるレンコンづくりを。/益田公彦さん(山口県)
レンコンの栽培が盛んな山口県岩国市。この地で約30年、8町の畑でレンコンの栽培しているのが益田公彦さんです。出荷シーズンが始まった9月某日、レンコン栽培のこだわりについて取材&質問にお答えいただきました。
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30年もの間、化学合成農薬を使わないことを徹底してきた益田さんのレンコン畑。
なぜ農薬を使わずに栽培しようと思われたのですか?
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たくましい腕の筋肉と胸板の厚みが60代にはとても見えない益田さん 。レンコン栽培の勲章でもある『泥』もかっこいいんです。
もともとは学校で美術を教えていました。でも建物の限られた空間にずっといるのがつらくてね(笑)外に出て体を動かすほうが自分は向いているんでしょうね。野菜の宅配の仕事もして、さらにレンコンの堀子のアルバイトもしていました。
そこでは除草剤を大量にまくのですが、除草剤が風に流れて自分にかかり、視界がかすむこともあったんです。時には鼻血が出たり、体調が優れなかったり…。除草剤は非常に危険だと感じ、『自分で無農薬レンコンを作るしかない』と決意したんです。除草剤は実はレンコンの病気の原因にもなるし、作業する人の健康にも影響が出ます。ひいては地球環境にもよくないですからね。せめて自分の畑は自然のままで、地球に貢献しているんだという気持ちで栽培しています。近所の農家さんも巻き込んで「そのままの自然」を広げていきたいですね。
でもまだまだ意識が低い人も多いのが現状です。畑に除草剤を撒いて影響がでるのは2~3年ほど経てからなんで、1~2年使用して何も影響がなかったら「大丈夫じゃん」ってなるんです。これが怖いんですよね。一度汚染してしまったら改善するにはさらに7~8年かかるんですよ。
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「おいしい秘訣は肥料にもあるんだよ」と益田さん。ワラ灰の失敗や挑戦を何度も繰り返したのだそう。
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出荷前のレンコンは、日に焼けると黒く変色するため、蓮の葉を日傘にして守っている。
大変なことは何ですか?
以前にはあまり無かったのですが最近山の開拓が進み、イノシシが畑を荒らしにくるんです。電気柵を張って対応しているんですが、どうにかくぐり抜けてやってくるんですよね。絶対に降りて来れないような急な山の斜面もザザザーッと降りてくるんですよ…。あれにはびっくりしましたね。
他にも鴨が種ハスを抜いて遊んでいたりします。最近話題のヌートリアなども出没しました。動物が畑に入ってきそうな場所から優先的に掘るようにしています。
嬉しいことは何ですか?
よいレンコンが出来たときと、それをお客さんに食べていただいて「美味しいよ」「コクがすごくあるね」なんて言われたらやっぱり幸せですよね。
自分の栽培方法に確固たる自信をもっている益田さん。「損得」ではなく「善悪」でレンコン栽培に取り組まれているのが印象的でした。益田さんのレンコンはシャキッとした食感の中にも、もちっとした歯ざわりがあるのが特徴。今年のレンコンは糖度が高く仕上がっているそうなので、是非お試しください♪
取材スタッフが聞いた「益田さんのおすすめレンコンレシピ!」
オススメの食べ方は、サッと茹 でてわさび醤油!
他にもきんぴら、はさみ揚げ、 煮物、甘酢漬け、サラダ… 要はなんでも美味しいってこと です(笑)