更新日:2015年07月21日

今年は、東京ドーム約16個分の面積!/飼料用米プロジェクト(山口県)

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秋川牧園では、鶏に食べさせるお米「飼料米」を育てています。
今年は約80ha(東京ドーム16個分)にまで栽培面積が広がりました!
写真は7/2に最後の田植えを終えた、飼料米生産者のお一人、三輪さんの田んぼです。

三輪さんは、7年前、飼料米の取り組みが全国的にも少なかった当時、秋川牧園会長の呼びかけに応えて「秋川牧園飼料米生産者の会」立ち上げ当初より参加してくださっている生産者のお一人です。
「その当時は、需要の少ない食料米を育てるより、もっといい作物がないかなぁと、そう飲み友達と話してたんだ。そんな時に、秋川牧園主催の飼料米の勉強会があって。それに参加して『これだ!』と思ったのさ。」

そんな三輪さん。実は秋川牧園飼料米生産者の会の中でも、面積あたりの収穫量が多い方のお一人。

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最初に秋川牧園の鶏糞や牛糞堆肥などをたっぷり入れ、丁寧に代かき(田植え前に土壌を攪拌する作業)を行い漉き込んでいきます。
そのことを聞いて、ふと土壌を見ると、栄養を蓄えた健康的で黒く肥沃な土壌が一面に広がります。近くにある土手の土の色とはまったく違います。

この土壌が重たそうに頭を垂れる秋の実りを育む力となります。

 

 

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「あっ、そうそう。あの看板を持ってこんとね!」とおもむろに取り出したのはエサも国産で!食料自給率UP』と書かれた看板。

「ええやろ~、「エサも国産」。この言葉、あんたのところの会長の言葉だよ」と言いながら、力強く田んぼに看板を差し込んでくださいます。

「遺伝子組み換えに対する世の中の関心は、今は低いけれど、これから2代3代先にはどうなっちょるか分からんよ。輸入に頼っている飼料の国産化も今から取り組んどかんと」

 

幸いなことに、日本では商業用のGMO(遺伝子組み換え)作物は栽培されていません(2015年現在)。しかしながら、世界的に見ると、GMO作物の作付は年々増加し続けています。特にトウモロコシや大豆など、飼料の主体となる作物では、その傾向は顕著です。秋川牧園でも、やっとの思いでnon-GMO飼料を手配している状況が続いています。

そうした中で、最も信頼できるnon-GMO飼料のひとつが飼料米です。これを継続生産し、飼料原料の輸入を少しでも国産の飼料米に置き換えて行く…ここに、飼料米の大きな役割があるのです。

 

秋川牧園の鶏糞などで地力を付けた黒く肥沃な土壌の田んぼには、用水路から我先に開 放されんと勢いよく田んぼに水が走り出、風や、あめんぼ、泥だらけのカエルが、田の水面を揺らしていました。

天に向かって背伸びをする淡緑の苗。秋にはた くさんの稲穂が実るよう、「元気に育てよ」と水の管理に勤しむ日々です。

 

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