更新日:2015年05月23日
放射能測定器の校正を実施しました
あまり知られていないかもしれませんが、放射能測定器の校正(メンテナンス)は、正確な測定をするために重要な作業です。
秋川牧園では2011年12月より、自社でシンチレーション式測定器による放射能検査を実施しております。今回は、およそ1年ごとに実施している放射能測定器の校正作業が行われました。この作業は年間のメンテナンスの中でも重要な位置づけとして行われます。
校正とは?
測定器が、たとえば10bq/kgの検体を、正しく10bq/kgと測定しているか検査し、測定機器の補正を行うことです。
精密機械といえども、毎日稼動をしていると、基準値(はかりでいう“0”の値)が徐々にずれていきます。正確に検査を行うために、こうしたメンテナンスがとても重要になります。
写真は、ヨウ化ナトリウムの入った金属の測定棒を取り出し、ホコリや汚れなどを取り除いているところです。
秋川牧園では機器が正しく測定しているか、年間で3段階の校正を行っています。
① 毎日の校正
測定開始前に毎日行います。
例)何もない状態で、日々変化する空間線量を測定して補正し、調整します。
② 月1回の校正
秋川牧園で使用しているシンチレーション式測定器に比べ、より正確な測定が可能なゲルマニウム式測定器(外部機関)で、秋川牧園の鶏卵飼料を事前に測定。自社検査の測定結果と差がないか、確認しています。
③ 年1回の校正(今回の校正)
基準となるサンプル検体を用いて、機器自体のメンテナンスと補正を行います。
例)量りの「100」が、まさに「100」であるように補正します。
年に一度行う校正は、機器の電圧やデータ表示など電子機器に異常やズレがないかを確認し、また機器メーカーが持参した線源を正確な基準として、これに測定値を合わせるといった作業を行います。とても重要な作業だけに、毎年この時期は私達社員も気持ちが引き締まります。
今回の校正も無事終了し、正確に検査ができていたことを確認しました。今後も引き続き、皆様に安心して商品がお届けできるように、検査に取り組んでまいりたいと思います。
放射能測定の結果は、定期的にホームページで公開しています。更新は、フェイスブックとツイッターでもご案内していますので、ぜひ登録してみてください。
【放射能測定結果ホームページ】