更新日:2016年05月09日

ミツバチが発信する命をかけたメッセージ、受けとってきました

秋川牧園が事務局を務める山口県有機農業研究会で主催した映画上映会「ミツバチからのメッセージ」のレポートです。

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この映画は、近年問題となっている「ネオニコチノイド系農薬」に警鐘を鳴らすべく2010年に制作されました。

上映後にはトークイベントも開催され、ゲストとして養蜂家の時津佳徳氏(山口県養蜂協会所属)、御園(みその)孝氏(「ミツバチからのメッセージ」制作者)が参加され、今、私たちの暮らしの中にも深く入り込んでいる、ネオニコチノイド系農薬の危険性についてのお話を聴くことができました。

田舎から・・・

近年、ミツバチの大量死や失踪が問題となっており、実は農業などが盛んな田舎ほどその傾向が見られます。

その原因としてネオニコチノイド系農薬の田んぼや畑、松林への空中散布などがあります。

ネオニコチノイド系農薬とはどのような農薬?

ネオニコチノイドとは、タバコの有害成分ニコチンに似ているのでこの名前が付いています。

特徴は一度散布すると植物自体に浸透する事!果物や野菜の細胞内部に浸透し、雨が降っても洗っても絶対落ちません。

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しかもこの蜜を吸ったミツバチは、恐ろしいことに神経伝達を狂わせ異常興奮を起こさせます。この状態が続くとミツバチは死んでしまうのです。

■詳しい解説はこちら■

安心安全のお話【Q. ネオニコチノイド系農薬で、なぜミツバチが消えるのですか?】

 

緑豊かな田舎の田んぼで、ミツバチは稲の花粉を幼虫に食べさせるために持ち帰りますが、ネオニコチノイド系農薬は多くの稲に散布されています。

そのため、ネオニコチノイド系農薬を使用した稲の花粉を食べた幼虫はやがて死んでしまいます。

巣の中で大量に死んでしまった幼虫は巣の外へ出してしまうしかありません。

 

さらに人にも…

ネオニコチノイド系農薬は、人へも影響を及ぼします。

ミツバチなど昆虫が死ぬ濃度では人が死ぬことはありませんが、実際にネオニコチノイド系農薬による「ニコチン様中毒」例が多数報告されています。

私たち人間にとって、ネオニコチノイド系農薬はまだまだ歴史の浅い物質。

人間の体は誕生から何百年もかけて進化し、獲得してきた免疫機能も、ネオニコチノイド系農薬に対しては備わっていません。

そのため、体にとって有害なものと判断が出来ず、脳の血管関門を通り抜け、情報を伝達する脳の働きを狂わせるといわれています。

近年、化学合成農薬が原因の一つとされている子供の病気や障害は数多く、自閉症、ADHD、学習障害などの発達障害は農薬使用量の増加と比例して増えています。

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農薬被害を受けた子供が描いた絵

農家でなくても、普通の家庭内にもネオニコチノイド系農薬は知らず知らずのうちに入り込んでいます。

ガーデニングに使われる殺虫剤、ペットのノミ取り用に、コバエやゴキブリに使う殺虫剤などにも使われており普通にスーパーなどで購 入でき生活の中にあふれています。

ネオニコ使われているもの

子供のためにも環境のためにも出来るだけ有機・無農薬の野菜を選び、室内での殺虫剤を使用しないことが大切なのではないでしょうか。

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