更新日:2017年02月04日
広がる牛乳の世界。まさにミルクマジック! 乳和食
山口県酪農乳業協会とやまぐち農林水産物需要拡大協議会(ぶちうま!やまぐち)が主催する乳和食料理講習会に参加してきました。「和食に牛乳!?絶対に合わないんじゃ…」乳和食というあまり聞きなれない言葉に少し戸惑いながらも、恐る恐る会場に足を運びました。
メリットたくさん乳和食!
ユネスコ無形文化遺産に登録され、世界で有名になった日本の伝統食「和食」。脂質が少なく健康的な食事ではありますが、組み合せによっては塩分を取りすぎてしまうというデメリットもあります。そんな和食に「コク」「旨み」をもつ牛乳を合わせることで、醤油や味噌などの量を少なくでき、満足感を損なわずに減塩できる新たな調理法が小山浩子先生が開発した「乳和食」です。
さらに、現代人に不足しがちなカルシウムも手軽にとることができ栄養バランスもしっかり考えられています。良いことばかりの乳和食ですが、気になるのはその味…講義の後、いよいよ調理実習開始です。
特に驚いたのは味噌汁の色。牛乳を加えているにも関わらず色が白くありません。これは牛乳を入れるタイミングがポイントで、先に味噌と牛乳を混ぜ合わせると、味噌本来の色合いに。
カッテージチーズのおかげでそぼろが増量された感じに!
チーズのようなまろやかでコクのある味わいで、そぼろとの相性も抜群。
牛乳をうまく活用した味
鮭の塩麹漬け焼き、酢の物など計7品を調理。いつもの料理に牛乳やホエイ(乳清)を加えるだけのものがほとんどなので、手軽に作れるのがうれしいポイント!さらに、見た目も普通の料理と変わらず、においも牛乳が入っているとは思えません。
いざ、実食!「…美味しい!しかも牛乳の味がしない!」味噌や醤油の量が減った分、薄味かなと思っていましたが、まったくそんなことはありません。むしろ牛乳の旨みとコクで素材の味がぐっと引き出されています。「減塩」=「薄味でがまんすること」という概念が覆りました。
【牛乳っぽさを感じさせず、コク・旨みプラス!!塩分マイナス!!そして、栄養もしっかり摂れる】
この点が、乳和食のすばらしい部分だと感じました。手軽に作れるので、ぜひチャレンジして見てください♪
⇒詳しいレシピは http://www.j-milk.jp/
乳和食を上手に作る4つのポイント
1、表記の分量をきちんと守る
分量を変えてしまうと、味のピントがぼやけたり、乳臭くなったりします。
2、火加減に気を配る
牛乳は沸騰すると焦げ付きやすく、膜をはって旨みやコクが膜ににげてしまうので、煮立たせないように注意。
3、落しフタはクッキングシートで
クッキングシートは蒸気を通すので対流がうまくいき、美味しく仕上がります。
4、牛乳は「牛乳」と表示された製品を
牛乳には「加工乳」「低脂肪牛乳」など様々な種類がありますが、成分無調整の「牛乳」を使うことが前提です。