更新日:2015年03月23日
塩レモンのレシピに必ず欲しい「国産」の表記(2/3)
本当に洗えば安心?輸入レモン。
第1回目では、実際に残留農薬検査をしてみると、輸入レモンの表皮には農薬が高い濃度で残留していた!という結果となり、「国産レモンで塩レモンを作るのは正しかった」という結論になりました。
そこで今回は
「洗えば、農薬はどれくらい落ちるのだろうか?」
を検証してみたいと思います。
流水で洗った輸入レモンの表皮を残留農薬検査に。
検体を作成するにあたって、5名の方に「レモンを洗ってください」と依頼したところ、すべての人が水洗いのみで、平均タイムは約4秒でした。
図:レモンを洗う秒数
この4秒を採用し、レモンをゴシゴシと手でワックスを落とすようにしっかり洗いましたが、
・・・ワックスが水をはじき、あまり洗い落とせた気がしませんでした。べとべとして手までもが水をはじく始末です。
あとは、第1回目と同じように、表皮をピューラーで薄く削り、検体を作成。
さて、その結果は・・・?
水洗いではイマザリルは落ちない!?
なんとイマザリルの減少率はたったの5%!
柑橘類によく使われる代表的なポストハーベスト農薬の減少率が極端に低いという結果に。
レモンを洗っているときから手がべとべとしていたので綺麗になった感じがしませんでしたが、やはりあまり農薬は流水では落ちないようです。
塩レモンを作るなら、やはりポストハーベスト農薬を散布しない国産のもの、または無農薬のものが安心ですね。
しかし、レモンは塩レモンのみならず、ジャムやレモンピールやレモンティなど、皮ごと使う機会が多い果物ではありますが、レモン果汁だけで使うことも多々あります。
から揚げや焼き魚に絞ってかけたり、チーズケーキなどのスイーツの風味付けに多用します。
レモン果汁だけだったら、輸入レモンでも安心なのでしょうか・・・?
「この農薬は中まで浸透しているのだろうか?」
新たに浮かんだこの疑問、次回検証結果をご報告します!
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